マイナス金利の住宅ローン金利への影響は?
- 2016-02-08(18:45) /
- 住宅ローン
日銀が2016年1月29日に「マイナス金利の導入」を発表してから
土日も含め、早10日目となります。
その効果については、株価、為替についてはもうすでに発表前の水準以下に
戻ってしまっています。
(ほとんど効果はなかったことになります)
しかし、住宅ローン金利については、まだ本番はこれからです。
何故なら、日銀の発表が29日金曜日だったこともあって、
2月の住宅ローン金利にほとんどの金融機関は織り込めていません。
(一部、イレギュラーに月中で変更した金融機関もあるようですが)
特に、注目は10年固定選択型以上の長期金利タイプです。
指標となる新発10年物国債の利回りは下記のように推移しております。

(入手先:日本相互証券株式会社HPより)
2月5日終値0.02%迄すごい勢いで急降下しています。
0.00%台になったのは史上初でしょう。
もし、このレートが基準になったとすれば、長短金利逆転も起こり得てしまいます。
(正直、この領域については誰も確かなことはわからないでしょう)
まずは、翌月の適用金利を今月に発表しているソニー銀行の動きが
注目されます。
(過去最低金利は、ほぼ間違いないでしょう)
なお、変動金利を代表に10年未満の選択型金利については、
指標となるのが、ほとんどの金融機関で短期プライムレートです。
こちらは市場原理ではなく、日銀による政策的な意図が大きく影響します。
まだ、動く可能性は低いのではないかと思われます。
まだ少し様子見というところでしょう。
住宅ローン金利については、まさにとんでもない領域に入っていくところです。
注目してみていきましょう!!
土日も含め、早10日目となります。
その効果については、株価、為替についてはもうすでに発表前の水準以下に
戻ってしまっています。
(ほとんど効果はなかったことになります)
しかし、住宅ローン金利については、まだ本番はこれからです。
何故なら、日銀の発表が29日金曜日だったこともあって、
2月の住宅ローン金利にほとんどの金融機関は織り込めていません。
(一部、イレギュラーに月中で変更した金融機関もあるようですが)
特に、注目は10年固定選択型以上の長期金利タイプです。
指標となる新発10年物国債の利回りは下記のように推移しております。

(入手先:日本相互証券株式会社HPより)
2月5日終値0.02%迄すごい勢いで急降下しています。
0.00%台になったのは史上初でしょう。
もし、このレートが基準になったとすれば、長短金利逆転も起こり得てしまいます。
(正直、この領域については誰も確かなことはわからないでしょう)
まずは、翌月の適用金利を今月に発表しているソニー銀行の動きが
注目されます。
(過去最低金利は、ほぼ間違いないでしょう)
なお、変動金利を代表に10年未満の選択型金利については、
指標となるのが、ほとんどの金融機関で短期プライムレートです。
こちらは市場原理ではなく、日銀による政策的な意図が大きく影響します。
まだ、動く可能性は低いのではないかと思われます。
まだ少し様子見というところでしょう。
住宅ローン金利については、まさにとんでもない領域に入っていくところです。
注目してみていきましょう!!
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国庫短期証券(短期国債)市場が異常事態!!マイナス金利とは?
- 2014-10-26(18:45) /
- FPのつぶやき
10月23日の国庫短期証券(3か月物)の入札において、
平均落札価格が100円00銭1厘0毛で、平均落札利回りはマイナス0.0037%となり、
国債の入札として初めてのマイナス金利が発生しました。
(既発債の売買では、既に国庫短期証券はマイナス金利となったりしています)
* 国庫短期証券とは、
以前の短期国債(TB)と政府短期証券(FB)の2つを統合したもので
国庫短期証券として発行しています。
期間は2か月程度、3か月程度、6か月程度、1年程度。
国庫短期証券は割引形式で発行され、法人のみ購入ができ、個人は購入できません。
* マイナス金利とは、
通常、お金を借りる側が貸す側に金利を支払うが、これが逆転し、
お金を貸す側が借りる側に金利を支払うこと。
しかし、マイナス金利といっても今回は割引債ですので、満期日に100円で
償還されるものを100円以上で買ったということで金利を別に支払うわけではない。
マイナス金利となった主な要因は、
・ 日銀の量的・質的緩和(異次元緩和)によって需給バランスが狂っている
・ 欧州中央銀行(ECB)による前例のない金融緩和により海外からの資金流入
があげられます。
私達への影響としては、直接的に日常生活に影響することはないと思われます。
何故なら、日銀の政策金利がマイナスになったわけではないからです。
しかし、金融市場においては、長期金利の低下(新発10年物国債利回り0.5%割れ)を
招いておりますし、さらにこの事態が続けば、より期間の長い国債がマイナス金利となる
可能性もあります。
そうなってくると、間接的な影響から出始めるのではないでしょうか?
私見ですが、この状態は日銀が思っているほど世の中にお金が出回っていないこと
の証明になるのではないでしょうか。
マネタリーベースがいくら増えても、マネーストックがそれに伴うように増えなければ、
政策の効果は薄いはずです。
さまざまな指標結果や事象が、アベノミクスの黄色~赤信号を示しているように
思えてきております。
国債不信任説で消費税再増税を主張されてみえる方々がみえますが、
アベノミクスの本旨とは、いい意味での「デフレ脱却」ではなかったのでしょうか。
(本旨を忘れているような感じがします)
また、「税率を上げても税収が減る」といわれております。先回2回の消費増税時同様、
このままでは今回もそうなってしまいます。(財政再建にも貢献できないということです)
そうなれば、国債不信任が起きると論じるなら同様ではないでしょうか。
順番を間違えないようにしてほしいものです!!
平均落札価格が100円00銭1厘0毛で、平均落札利回りはマイナス0.0037%となり、
国債の入札として初めてのマイナス金利が発生しました。
(既発債の売買では、既に国庫短期証券はマイナス金利となったりしています)
* 国庫短期証券とは、
以前の短期国債(TB)と政府短期証券(FB)の2つを統合したもので
国庫短期証券として発行しています。
期間は2か月程度、3か月程度、6か月程度、1年程度。
国庫短期証券は割引形式で発行され、法人のみ購入ができ、個人は購入できません。
* マイナス金利とは、
通常、お金を借りる側が貸す側に金利を支払うが、これが逆転し、
お金を貸す側が借りる側に金利を支払うこと。
しかし、マイナス金利といっても今回は割引債ですので、満期日に100円で
償還されるものを100円以上で買ったということで金利を別に支払うわけではない。
マイナス金利となった主な要因は、
・ 日銀の量的・質的緩和(異次元緩和)によって需給バランスが狂っている
・ 欧州中央銀行(ECB)による前例のない金融緩和により海外からの資金流入
があげられます。
私達への影響としては、直接的に日常生活に影響することはないと思われます。
何故なら、日銀の政策金利がマイナスになったわけではないからです。
しかし、金融市場においては、長期金利の低下(新発10年物国債利回り0.5%割れ)を
招いておりますし、さらにこの事態が続けば、より期間の長い国債がマイナス金利となる
可能性もあります。
そうなってくると、間接的な影響から出始めるのではないでしょうか?
私見ですが、この状態は日銀が思っているほど世の中にお金が出回っていないこと
の証明になるのではないでしょうか。
マネタリーベースがいくら増えても、マネーストックがそれに伴うように増えなければ、
政策の効果は薄いはずです。
さまざまな指標結果や事象が、アベノミクスの黄色~赤信号を示しているように
思えてきております。
国債不信任説で消費税再増税を主張されてみえる方々がみえますが、
アベノミクスの本旨とは、いい意味での「デフレ脱却」ではなかったのでしょうか。
(本旨を忘れているような感じがします)
また、「税率を上げても税収が減る」といわれております。先回2回の消費増税時同様、
このままでは今回もそうなってしまいます。(財政再建にも貢献できないということです)
そうなれば、国債不信任が起きると論じるなら同様ではないでしょうか。
順番を間違えないようにしてほしいものです!!
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