1月末のマネタリーベース発表!!政策の限界が徐々に近づいているのでは・・・!?
- 2015-02-04(18:55) /
- FPのつぶやき
日本銀行は昨日(2/3)、2015年1月のマネタリーベース
(日本銀行券発行高、貨幣流通高、日銀当座預金の合計値)を発表しました。
それによりますと、
1月末のマネタリーベースは前月末比2兆7,314億円増の278兆6,054億円
(内訳:日本銀行券発行高89兆305億円、貨幣流通高4兆6,466億円、日銀当座預金184兆9,283億円)
となり、6カ月連続で過去最高を更新しました。
この発表で感じるのが、大量に国債を買い続ける政策の限界についてです。
日本銀行が異次元の金融緩和を始めてまもなく3年目に突入します。
しかし、足元では原油価格の低迷などで+2%のインフレ目標は当面達成できそうに
ありません。
(これだけマネタリーベースが増えてもです)
1/21の金融政策決定会合後に公表した最新の政策委員の見通しの中央値でも、
物価上昇率を14年度は+0.9%、15年度は+1.0%、16年度は+2.2%
(消費税率引き上げの影響を除く)と10月時点の見通しに比べて、
14年度は-0.3%、15年度は-0.7%の下方修正となっています。
(16年度は+0.1%の上方修正となっていますが、どこまで信用していいものか疑問です)
再々度の黒田バズーカが期待されていますが、下手にすれば日銀不信が高まるリスクに
直面するかもしれませんので簡単にはおこなえないでしょう。
そうすると、手詰まり感が否めない気がします。
先日のスイスのように、中央銀行がいずれ根を上げるのでは?と
疑心暗鬼になってしまうのは私だけでしょうか?
このままの状況であれば、政策の限界が徐々に近づいているのは確かでしょう。
国外の情勢も不透明感を増しているとも思える状況が多々あります。
為替についても、何かの拍子に円高基調に反転しないとも限りません。
明るい材料がもっと早くほしいものです・・・。
(日本銀行券発行高、貨幣流通高、日銀当座預金の合計値)を発表しました。
それによりますと、
1月末のマネタリーベースは前月末比2兆7,314億円増の278兆6,054億円
(内訳:日本銀行券発行高89兆305億円、貨幣流通高4兆6,466億円、日銀当座預金184兆9,283億円)
となり、6カ月連続で過去最高を更新しました。
この発表で感じるのが、大量に国債を買い続ける政策の限界についてです。
日本銀行が異次元の金融緩和を始めてまもなく3年目に突入します。
しかし、足元では原油価格の低迷などで+2%のインフレ目標は当面達成できそうに
ありません。
(これだけマネタリーベースが増えてもです)
1/21の金融政策決定会合後に公表した最新の政策委員の見通しの中央値でも、
物価上昇率を14年度は+0.9%、15年度は+1.0%、16年度は+2.2%
(消費税率引き上げの影響を除く)と10月時点の見通しに比べて、
14年度は-0.3%、15年度は-0.7%の下方修正となっています。
(16年度は+0.1%の上方修正となっていますが、どこまで信用していいものか疑問です)
再々度の黒田バズーカが期待されていますが、下手にすれば日銀不信が高まるリスクに
直面するかもしれませんので簡単にはおこなえないでしょう。
そうすると、手詰まり感が否めない気がします。
先日のスイスのように、中央銀行がいずれ根を上げるのでは?と
疑心暗鬼になってしまうのは私だけでしょうか?
このままの状況であれば、政策の限界が徐々に近づいているのは確かでしょう。
国外の情勢も不透明感を増しているとも思える状況が多々あります。
為替についても、何かの拍子に円高基調に反転しないとも限りません。
明るい材料がもっと早くほしいものです・・・。
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マネタリーベースが増えてもマネーストック(M3)が増えなければ・・・。
- 2013-06-07(18:45) /
- FPのつぶやき
黒田日銀の「異次元の金融緩和策」発表から約2ヶ月が経過しました。
” マネタリーベースを2年で倍増すること ”を公表しましたが、
実際、この2カ月でどの程度変化があったのでしょうか?
日銀が、2013.6/4に公表したデータによりますと、
2013年5月のマネタリーベース平均残高で、約154兆円となっています。
これは黒田日銀発表前の3月平均残高約135兆円からすると、約14%アップ
しています。
特に5月においては、マネタリーベース季節調整済前期(月)比年率で137.7%となっており、
高い伸び率となっていますので、言葉どおり実行されていることがわかります。
(5月は、長期金利が上昇したため、その対策で国債の買い取りを増加させたためでしょう)
詳しくは、こちら↓
日本銀行HP マネタリーベース公表データPDF(2013.6.4公表 2013年5月データ)
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/mb/base1305.pdf
しかし多くの専門家の発言のとおり、いくらマネタリーベースを増やしても、
それが民間企業投資等の増加につながらなければ、継続的な成長には結びつかないでしょう。
民間企業投資の動向をみる指標には、マネーストック(M3)の推移があります。
マネタリーベースとは時差があり、4月速報しかありませんがみてみると、
いまのところは1ポイント強伸び率があがった程度であり、
マネタリーベースほどの変化はみられません。
平均残高で3月⇒4月で、1141.3兆円⇒1152.6兆円となっています。
詳しくは、こちら↓
日本銀行HP マネーストック公表データPDF(2013.5.13公表 2013.4月速報)
http://www.boj.or.jp/statistics/money/ms/ms1304.pdf
もちろんまだ約2カ月のことですし、データ自体も時差がありますので、時期尚早で、
どうなるかはまだわかりませんが、
現状、実体経済にはそれほど現れていないことは事実でしょう。
(そのわりには、金融市場、株式市場の乱高下は激しすぎますが)
企業が、” 投資をしたい ” と思える先行きを示せるよう規制改革、成長戦略を
もっと行ってほしいものです。
先日の成長戦略第3弾も期待外れの感が否めませんので・・・。
” マネタリーベースを2年で倍増すること ”を公表しましたが、
実際、この2カ月でどの程度変化があったのでしょうか?
日銀が、2013.6/4に公表したデータによりますと、
2013年5月のマネタリーベース平均残高で、約154兆円となっています。
これは黒田日銀発表前の3月平均残高約135兆円からすると、約14%アップ
しています。
特に5月においては、マネタリーベース季節調整済前期(月)比年率で137.7%となっており、
高い伸び率となっていますので、言葉どおり実行されていることがわかります。
(5月は、長期金利が上昇したため、その対策で国債の買い取りを増加させたためでしょう)
詳しくは、こちら↓
日本銀行HP マネタリーベース公表データPDF(2013.6.4公表 2013年5月データ)
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/mb/base1305.pdf
しかし多くの専門家の発言のとおり、いくらマネタリーベースを増やしても、
それが民間企業投資等の増加につながらなければ、継続的な成長には結びつかないでしょう。
民間企業投資の動向をみる指標には、マネーストック(M3)の推移があります。
マネタリーベースとは時差があり、4月速報しかありませんがみてみると、
いまのところは1ポイント強伸び率があがった程度であり、
マネタリーベースほどの変化はみられません。
平均残高で3月⇒4月で、1141.3兆円⇒1152.6兆円となっています。
詳しくは、こちら↓
日本銀行HP マネーストック公表データPDF(2013.5.13公表 2013.4月速報)
http://www.boj.or.jp/statistics/money/ms/ms1304.pdf
もちろんまだ約2カ月のことですし、データ自体も時差がありますので、時期尚早で、
どうなるかはまだわかりませんが、
現状、実体経済にはそれほど現れていないことは事実でしょう。
(そのわりには、金融市場、株式市場の乱高下は激しすぎますが)
企業が、” 投資をしたい ” と思える先行きを示せるよう規制改革、成長戦略を
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先日の成長戦略第3弾も期待外れの感が否めませんので・・・。
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