『 家族への契約内容通知サービス 』 とは?
- 2015-08-23(19:00) /
- 生命保険
以前の記事で、様々な理由から保険金受取人からの請求がなく、
未払いになっている保険金がある生保会社では、90歳以上の契約者のうち、
約2割近くになっていることをお伝えしました。
過去記事はこちら↓
http://riplabo.blog.fc2.com/blog-entry-581.html
その後その対応策として、明治安田生命が、『 第2連絡先登録 』 という新制度を
昨年の10月から開始しております。
今回の 『 家族への契約内容通知サービス』 とは、これと同様の制度で
あらかじめ契約者の同意を得て登録しておく手続きを新たに導入し、
家族から問い合わせがあった場合、契約内容などを知らせるサービスです。
第一生命は、既契約者について7月から開始し、新規契約者については9月から
開始するようです。
その他、日本生命でも70歳以上の契約者を対象に、事前に登録しておけば、
家族に対して保険の契約情報を年に1度書類で通知するサービスをことし10月から
始める模様です。
保険会社によって、その内容は微妙に違っているようですが、目的は同じ。
契約者のご家族が保険金をスムーズに請求、受領できるようにすることです。
こういったサービスは、今後拡がっていくものと思われます。
常々お話しておりますが、保険は「入口」も大切ですが、「出口」のほうがもっと大切です。
加入して安心されるだけでなく、「出口」対策も練っておきましょう!!
未払いになっている保険金がある生保会社では、90歳以上の契約者のうち、
約2割近くになっていることをお伝えしました。
過去記事はこちら↓
http://riplabo.blog.fc2.com/blog-entry-581.html
その後その対応策として、明治安田生命が、『 第2連絡先登録 』 という新制度を
昨年の10月から開始しております。
今回の 『 家族への契約内容通知サービス』 とは、これと同様の制度で
あらかじめ契約者の同意を得て登録しておく手続きを新たに導入し、
家族から問い合わせがあった場合、契約内容などを知らせるサービスです。
第一生命は、既契約者について7月から開始し、新規契約者については9月から
開始するようです。
その他、日本生命でも70歳以上の契約者を対象に、事前に登録しておけば、
家族に対して保険の契約情報を年に1度書類で通知するサービスをことし10月から
始める模様です。
保険会社によって、その内容は微妙に違っているようですが、目的は同じ。
契約者のご家族が保険金をスムーズに請求、受領できるようにすることです。
こういったサービスは、今後拡がっていくものと思われます。
常々お話しておりますが、保険は「入口」も大切ですが、「出口」のほうがもっと大切です。
加入して安心されるだけでなく、「出口」対策も練っておきましょう!!
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自動車保険での保険金請求についての注意点!!
- 2014-05-07(18:55) /
- 損害保険
皆様も御存知のとおり、自動車保険の等級制度が、2013年10月から2014年10月にかけて、
大幅に改正されております。
今回の大改正に伴いまして、以前にも増して、「安易に保険金請求するものではない」と
いうことは、いろんなメディアなどで取り沙汰されております。
ですが、安易に鵜呑みにしてもいいものでしょうか?
今回は、自動車保険での保険金請求についての注意点をお話したいと思います。
まず、お話しておきたいのが、
「事故報告だけでは、保険料は上がらない」ということです。
たまに、損保会社に事故の存在そのものを知られてはまずいと思ってみえるのか、
事故報告もされない方がおみえになりますが、場合によってはしておいたほうが
ベターなケースもありますので、注意してください!!
保険料が上がるのは、あくまで「事故により保険金を請求されたとき」です。
ですから事故報告をして、損害額等がおおむね確定してから、及び
将来の保険料も試算してみてから、「保険を使う・使わない」の判定をすればいいのです。
ただし、人身事故や相手に損害を与えている事故に関しては、
保険を使ってプロに示談交渉を任せたほうが賢明の場合が往々にしてありますので、
御注意ください。
そうすると、「保険を使う・使わない」の判定を慎重に検討するのは、
単独事故や軽微な車両損害のケースが多いでしょう。
保険会社の担当者や代理店のほうから率先して、「保険を使った場合・使わなかった場合」の
将来の保険料シミュレーションをしたうえでアドバイスしてくれることは、
まだまだ少ないと思われますので、御自身から事故の翌年から3年分位迄の
シミュレーションをしてくれるように頼んでみましょう。
(その時の対応の仕方次第で、保険会社や代理店を判断してみることも重要です)
安易に事故報告や保険金請求を止めてしまうのではなく、しっかり検討したうえで
判断することが大事なのです。
最近あったケースでは、飛び石や盗難などのいわゆる1等級ダウン事故においては、
保険を使っても、さほど悪影響が出ない場合がありました。
ご請求金額や契約内容、現在の等級等により判断は変わりますが、
保険を使ったほうがいい場合があることも忘れないようにしてください!!
大幅に改正されております。
今回の大改正に伴いまして、以前にも増して、「安易に保険金請求するものではない」と
いうことは、いろんなメディアなどで取り沙汰されております。
ですが、安易に鵜呑みにしてもいいものでしょうか?
今回は、自動車保険での保険金請求についての注意点をお話したいと思います。
まず、お話しておきたいのが、
「事故報告だけでは、保険料は上がらない」ということです。
たまに、損保会社に事故の存在そのものを知られてはまずいと思ってみえるのか、
事故報告もされない方がおみえになりますが、場合によってはしておいたほうが
ベターなケースもありますので、注意してください!!
保険料が上がるのは、あくまで「事故により保険金を請求されたとき」です。
ですから事故報告をして、損害額等がおおむね確定してから、及び
将来の保険料も試算してみてから、「保険を使う・使わない」の判定をすればいいのです。
ただし、人身事故や相手に損害を与えている事故に関しては、
保険を使ってプロに示談交渉を任せたほうが賢明の場合が往々にしてありますので、
御注意ください。
そうすると、「保険を使う・使わない」の判定を慎重に検討するのは、
単独事故や軽微な車両損害のケースが多いでしょう。
保険会社の担当者や代理店のほうから率先して、「保険を使った場合・使わなかった場合」の
将来の保険料シミュレーションをしたうえでアドバイスしてくれることは、
まだまだ少ないと思われますので、御自身から事故の翌年から3年分位迄の
シミュレーションをしてくれるように頼んでみましょう。
(その時の対応の仕方次第で、保険会社や代理店を判断してみることも重要です)
安易に事故報告や保険金請求を止めてしまうのではなく、しっかり検討したうえで
判断することが大事なのです。
最近あったケースでは、飛び石や盗難などのいわゆる1等級ダウン事故においては、
保険を使っても、さほど悪影響が出ない場合がありました。
ご請求金額や契約内容、現在の等級等により判断は変わりますが、
保険を使ったほうがいい場合があることも忘れないようにしてください!!
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保険金の支払い方の基本的な違い
- 2012-11-15(18:37) /
- 損害保険
かんぽ生命の保険金の支払い漏れが、
今年2~7月の金融庁の検査で発覚。
指摘を受けたかんぽ生命が調べたところ、郵政民営化後の2007年10月~12年9月の
5年間で約10万件、計約100億円の保険金が、
契約者からの請求がないことを理由に支払われていない可能性があることがわかった。
事態を重くみた金融庁は報告徴求命令を出し、厳格な対応を求めているというニュースが
流れているなか、今一度、保険金支払いについてお話したいと思います。
保険金の支払い方の基本的な違いが、生命保険、損害保険にはあります。
損害保険を中心にお話をしていきますが、生命保険との違いも簡単に説明いたします。
生命保険は「ヒト」を保険の目的にし、損害保険は主に「モノ」を保険の目的にします。
生命保険での「ヒト」の体には値段をつけることはできませんので、一定の範囲で、
契約者が金額を自由に決めて契約し、それを保険金として支払う「定額払い」です。
それに対して損害保険の「モノ」には、時価や再調達価額という値段をつけることが可能
ですので、「モノ」を評価した金額で保険契約をし、その金額の範囲で実際の損害
(全額あるいは修理できれば修理代など)を保険金として支払う「実損払い」です。
この基本的な考え方がありますので、損害保険においては、保険太りということが
ないのです。
(費用保険金が付帯されていますと、実損額を超える場合はあります)
この基本を押さえて、具体的に損害保険の保険商品ごとに考えてみますと、
自動車保険は、「ヒト」「モノ」の混合保険、火災保険は、「モノ」保険、
賠償責任保険は保険対象により、「ヒト」保険であったり、「モノ」保険であったり。
その中で、地震保険は異質だといえます。
地震保険は、保険金を使って新たに同じものを再購入・再築するという考え方ではなく、
被災後の生活再建に役立てるという考え方が根底にあるからです。
ですので、保険金の支払い方も全損・半損・一部損の3段階に限られますし、
実際の損害額がいくらということは関係がありません。
これは、地震災害のように非常に多くの人が同時に被害を受けるような場合、
お互いを支え合うという保険の仕組みそのものが成り立ちにくいところからきています。
地震保険を一般的な「モノ」保険と考えてみえる方は注意しましょう!!
最後に最近懸念していることですが、保険販売において、”入口 ”ばかりが多様化していて、
”出口 ”対策が伴っていない危険性が大きくなっているということです。
具体的には、保険加入の窓口は、直販、代理店だけでなく、銀行、ネット、商品によっては、
住宅メーカー、不動産屋などまでが販売しています。
しかし、その多くは販売(手数料獲得)のみが目的になってしまっているところが多く、
保険金支払いについては、あまり真剣に取り組んでいるようには思えません。
今回のかんぽ生命の不払いのニュースも根底は同じことです。
保険金は請求されなければ、保険会社は支払うことができないのです。
保険金支払いのときに、
力になってもらえる存在が最も大切であるということ
を加入時に考えて検討していただきたいと思います。
そうでなければ、いくら保険料が安かろうと加入する意味はありません。
今年2~7月の金融庁の検査で発覚。
指摘を受けたかんぽ生命が調べたところ、郵政民営化後の2007年10月~12年9月の
5年間で約10万件、計約100億円の保険金が、
契約者からの請求がないことを理由に支払われていない可能性があることがわかった。
事態を重くみた金融庁は報告徴求命令を出し、厳格な対応を求めているというニュースが
流れているなか、今一度、保険金支払いについてお話したいと思います。
保険金の支払い方の基本的な違いが、生命保険、損害保険にはあります。
損害保険を中心にお話をしていきますが、生命保険との違いも簡単に説明いたします。
生命保険は「ヒト」を保険の目的にし、損害保険は主に「モノ」を保険の目的にします。
生命保険での「ヒト」の体には値段をつけることはできませんので、一定の範囲で、
契約者が金額を自由に決めて契約し、それを保険金として支払う「定額払い」です。
それに対して損害保険の「モノ」には、時価や再調達価額という値段をつけることが可能
ですので、「モノ」を評価した金額で保険契約をし、その金額の範囲で実際の損害
(全額あるいは修理できれば修理代など)を保険金として支払う「実損払い」です。
この基本的な考え方がありますので、損害保険においては、保険太りということが
ないのです。
(費用保険金が付帯されていますと、実損額を超える場合はあります)
この基本を押さえて、具体的に損害保険の保険商品ごとに考えてみますと、
自動車保険は、「ヒト」「モノ」の混合保険、火災保険は、「モノ」保険、
賠償責任保険は保険対象により、「ヒト」保険であったり、「モノ」保険であったり。
その中で、地震保険は異質だといえます。
地震保険は、保険金を使って新たに同じものを再購入・再築するという考え方ではなく、
被災後の生活再建に役立てるという考え方が根底にあるからです。
ですので、保険金の支払い方も全損・半損・一部損の3段階に限られますし、
実際の損害額がいくらということは関係がありません。
これは、地震災害のように非常に多くの人が同時に被害を受けるような場合、
お互いを支え合うという保険の仕組みそのものが成り立ちにくいところからきています。
地震保険を一般的な「モノ」保険と考えてみえる方は注意しましょう!!
最後に最近懸念していることですが、保険販売において、”入口 ”ばかりが多様化していて、
”出口 ”対策が伴っていない危険性が大きくなっているということです。
具体的には、保険加入の窓口は、直販、代理店だけでなく、銀行、ネット、商品によっては、
住宅メーカー、不動産屋などまでが販売しています。
しかし、その多くは販売(手数料獲得)のみが目的になってしまっているところが多く、
保険金支払いについては、あまり真剣に取り組んでいるようには思えません。
今回のかんぽ生命の不払いのニュースも根底は同じことです。
保険金は請求されなければ、保険会社は支払うことができないのです。
保険金支払いのときに、
力になってもらえる存在が最も大切であるということ
を加入時に考えて検討していただきたいと思います。
そうでなければ、いくら保険料が安かろうと加入する意味はありません。
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