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生保業界を騒がしている2つのニュース

近々、2つのニュースが生保業界を騒がしております。

一つ目は、「節税保険」の相次ぐ販売停止

二つ目は、銀行による「外貨建て保険」販売への苦情殺到

のふたつです。


一つ目の「節税保険」については、昨年の6月頃から怪しくなっていました。

関連記事は下記↓

 ・時事ドットコムニュース
  売れ筋商品、販売見直し=国が節税対策と問題視-生保各社
  https://www.jiji.com/jc/article?k=2019020800965&g=eco

 ・毎日新聞
  生保各社、「節税保険」販売休止へ 国税庁の税務取り扱い見直しで
  https://mainichi.jp/articles/20190213/k00/00m/020/199000c

 ・読売新聞
  節税保険に待った…人気の経営者向け生保 経費割合を制限へ
  https://www.yomiuri.co.jp/economy/20190213-OYT1T50347/

記事によれば、法人向け定期保険でピーク時の解約返戻率が50%を超えるものが

対象となるようです。(売れ筋のほとんどの商品が該当)

既に大手生保はじめ、各社続々と該当商品の販売を停止してきております。

決算が集中する3月の直前に販売停止となるのはかなりの大打撃となるでしょう。
(国税庁は、それがねらいだったのかもしれませんが?)

今後発せられる通達によっては、企業の影響も小さくはないでしょう。


二つ目のニュースに関する記事は下記↓

 ・ASCII.jp
  銀行が高齢者に外貨建て保険販売、殺到する苦情の信じ難い中身
  https://ascii.jp/elem/000/001/811/1811840/

 ・時事通信
  外貨建て保険、生保業界と連絡会=苦情相次ぎ-全銀協
  https://www.jiji.com/jc/article?k=2019021401249&g=eco

銀行による生保販売については、過去にも問題視されております。

銀行員だからといって、生命保険にまで適正な見識があるわけではないことが露呈。

目の前の販売手数料収入しか頭にないのでしょう。
(契約後のフォローが全く出来ていないことがそのあらわれです)

近年、保険業法が改正されて厳格化されてもこの有様では意味がありません。

形式的なチェックが細かくなっても、実体がみえていないのです。


どちらのニュースにおいても、被害を最も被るのは契約者です。

入口(加入窓口)ばかり増やして、出口対策が全然出来ていない証拠です。

出口対策がとれない(とらない)生保販売業者はなくすべきではないでしょうか。



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節税保険
銀行販売
外貨建て保険

魅力増が見込まれる 『 外貨建ての生命保険 』 その内容は?

金融庁が設定する「標準利率」大幅低下の影響で、概ね、この4月から

円建ての貯蓄性のある生命保険の保険料が大幅に上がります。
(既に保険料の値上げを実施した生保会社もあります)

 ※ 貯蓄性保険とは、
   終身保険・養老保険・個人年金保険・学資保険などのこと。

それに併行して、ますます外貨建ての貯蓄性のある生命保険の魅力が

増していくことが予想されます。
今後、勧められる機会も増えることでしょう。

今回は、その内容について少し触れてみたいと思います。

 外貨建て保険とは、
   米ドル、豪ドル(オーストラリア)及びユーロ等の外貨によって運用する商品で、
   現在、「終身保険」、「養老保険」、「個人年金保険」、「変額個人年金保険」などの
   一部で商品があります。
   この商品は、外貨(米ドルやユーロ、豪ドルなど)で保険料を払い込み、
   外貨で保険金や解約返戻金などを受け取る仕組みになっていますので、
   例えば、受け取った外貨を円に換算する際、為替変動の影響を受け、
   場合によっては、日本円で受け取る保険金額などが円ベースでの払込保険料の総額を
   下回る可能性もあります。



どのくらい魅力があるのか?一例をお見せしましょう!!

 30歳男性
 ① 死亡保険金1,000万円、終身保険(円建て) 60歳払い 保険料月額25,000円

 ② 死亡保険金91,000ドル、 終身保険(米ドル建て) 60歳払い 保険料月額128ドル
    円換算(1,001万円)                   円換算(14,080円)
   ※ 1ドル=110円換算


 注) この一例はどこの生保会社の例という訳ではなく、あくまでも目安に過ぎません。


どうでしょうか?ほぼ同じ保険金額で約4割以上も保険料が違ってきます。

さらに、65歳時点での解約返戻率ではドル建てが約3割も上回ります。


同じようなものを購入するのに、これだけの違いがでると確かに外貨建ては魅力的でしょう。

しかし、外貨建ての生命保険にはデメリットもあります。

それは、為替リスク付加保険料が円建てに比べ高いことです。


為替相場によっては、円貨にしたとき円建ての保険よりも損になるリスクがありますし、

保険料払込中の解約では、解約返戻率でドルベースでも円建てよりも損になるリスク

あります。


では、外貨建ての生命保険には手を出さないほうがいいのでしょうか?

絶対的な正解とはいいませんが、

その状況や目的、時期、比較する金融商品との相対的な正解としては

手を出すのもあり
だと私は考えております。

現在の金融情勢化におきましては、使い方と出口戦略を間違えなければ、

円建てよりも有効に機能すると思うからです。


ですので、外貨建ての生命保険をご検討する際には、

それらのアドバイスとアフターフォローが出来る方から加入するのがいいでしょう。
(頭ごなしに否定する方は信用に値しません)

ご興味のある方は、ぜひお声をかけてください!! <(_ _)>

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外貨建て保険
外貨建て生命保険

個人年金保険・外貨建て保険、解約増加!!

先日の日経新聞にこんな記事が掲載されておりました。

『個人年金の解約急増 株高・円安受け、生保が投信などにシフト』

記事詳細はこちら↓
日経新聞HP
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO63025190T21C13A1EE8000/


生保の個人年金には、投資信託などで運用し、成績に応じて年金受取額が変わる

変額年金と、契約者に一定の利回りを保証する定額年金とがあります。

今回の解約増加は、おもに変額年金のほうで、リーマン・ショック後の株価低迷以降

長く塩漬けの状態が続いていましたが、昨年末以降の株価上昇で運用成績が改善しました。

そのため、解約すれば払い込んだ保険料を上回るお金を受け取れる契約が増え、

利益を確定する個人が続出した模様です。


また、外貨建て保険においても、円安進行で為替差益が拡大した豪ドル建てや米ドル建ての

定額年金などでも同様の動きのようです。


貯蓄や投資性商品に特化した生保会社では、特にその動きが鮮明で

4~9月の解約返戻金が前年同期の10倍に達しているとのこと、

その他生保会社においても、

同期間の解約額が2.6倍~5.5倍になっている模様です。


解約されたお金は、おもに

 ① 株や投信などの投資商品を購入

 ② 医療や介護保険を新たに契約

 ③ 当面は預金口座に預入のまま

3つに分かれた動きになっているようです。


株高・円安の動きが、生命保険業界にもこれだけの影響をもたらしているのをみると、

生命保険も ”保障 ”だけでなく、金融商品的に利用されていることがよくわかりますね!!



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外貨建て保険
生保解約増加
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