2015年平均貯蓄額が1805万円!!あなたはどう受け取られますか?
- 2016-05-28(18:55) /
- FPのつぶやき
毎年5月に発表される総務省の家計調査結果。
いつも話題に上るのが平均貯蓄額です。今回はどうだったのでしょうか。

上図は、貯蓄現在高(二人以上世帯について)の階級別世帯分布図です。
二人以上世帯の2015年平均貯蓄額は1805万円で、
前年から7万円、0.4%の増加との結果です。
毎度の事ながら、実感とはかけ離れている数字ですね。
たまに、「ホントに皆さん、こんなに貯めてるの?」とご質問を受けるのですが、
” 平均 ” というものに惑わされないでください。
よくよく上図を見ていただくとわかるとおり、中央値は1054万円であり、
しかもこれは、貯蓄保有世帯のみでの数字です。
(貯蓄「0」世帯を含めた中央値 997 万円)
さらに、勤労者世帯のみに絞ったらこの数字はもっと下がります。
また、貯蓄が100万円未満の世帯は全世帯で11.1%、勤労者世帯で13.2%となっていますが、
これに「貯蓄ゼロ」の世帯を加算しますと、かなりの世帯が低貯蓄であることも
伺えるのです。
(貯蓄ゼロ世帯は多くの年齢層で3割前後あるともされています)
私の感覚では、40代世帯で500~1000万円程度あれば一般的だと感じます。
もちろん、住宅ローンの残高や家族構成などにより個々の差は非常に大きいもので
あるでしょう。
皆様は、この調査結果をどのように受け止められましたでしょうか・・・?
いつも話題に上るのが平均貯蓄額です。今回はどうだったのでしょうか。

上図は、貯蓄現在高(二人以上世帯について)の階級別世帯分布図です。
二人以上世帯の2015年平均貯蓄額は1805万円で、
前年から7万円、0.4%の増加との結果です。
毎度の事ながら、実感とはかけ離れている数字ですね。
たまに、「ホントに皆さん、こんなに貯めてるの?」とご質問を受けるのですが、
” 平均 ” というものに惑わされないでください。
よくよく上図を見ていただくとわかるとおり、中央値は1054万円であり、
しかもこれは、貯蓄保有世帯のみでの数字です。
(貯蓄「0」世帯を含めた中央値 997 万円)
さらに、勤労者世帯のみに絞ったらこの数字はもっと下がります。
また、貯蓄が100万円未満の世帯は全世帯で11.1%、勤労者世帯で13.2%となっていますが、
これに「貯蓄ゼロ」の世帯を加算しますと、かなりの世帯が低貯蓄であることも
伺えるのです。
(貯蓄ゼロ世帯は多くの年齢層で3割前後あるともされています)
私の感覚では、40代世帯で500~1000万円程度あれば一般的だと感じます。
もちろん、住宅ローンの残高や家族構成などにより個々の差は非常に大きいもので
あるでしょう。
皆様は、この調査結果をどのように受け止められましたでしょうか・・・?
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統計調査は『 結果 』 だけでなく、 『 内容 』 も確認すること!!
- 2014-05-21(18:32) /
- FPのつぶやき
先日(5/16)、総務省から2013年の家計調査報告が公表されました。
メディアでも一部取り沙汰されておりましたので、御存知の方もおみえになると思いますが、
そう、「 2人以上世帯の平均貯蓄額が1739万円に上った 」 という報道記事です。
これは、家計調査の一部である ” 貯蓄 ” の部分についてのことですが、
「え、みんな、そんなに貯めてるの?」 と
驚いた方も多くおみえになったのではないでしょうか?
ちょうど、私もアポで訪問させていただいたお客様(30歳代)から、ご質問を受けました。
しかし、それほど気にされることはありません。
何故なら、調査対象世帯や調査結果を詳しくみるとわかります。
下記は、報道されたもののグラフです。

まず、2人以上の世帯の調査数は、約8000世帯で、そのうち、
勤労者世帯つまり現役で働いている世帯の割合は、51.3% に過ぎない
ということです。勤労者世帯のみの結果になりますと、下記のように変わります。

どうですか?貯蓄の平均額は1244万円で、全体平均よりも500万円近く少なくなります。
調査対象世帯の半数近くが、リタイアした世帯です。長年の貯蓄のうえ、
退職金等をもらわれたあとでの貯蓄額がかなり押し上げていることが伺えます。
さらに、勤労者世帯のみでの「中央値」は、735万円なのです。
*中央値とは、
貯蓄の低い世帯から高い世帯を順に並べて、ちょうど分かれ目となる世帯の値。
そして、貯蓄額500万円未満の世帯が、勤労者世帯のみですと、約4割近くにもなります。
年齢階級別にみても、30歳未満の世帯が288万円となっているのに対し、
60歳以上の世帯は2384万円となっていますので、かなりの格差まであります。
正確かどうかは保証できませんが、
持ち家(マンション)購入済の方なら40歳時で500万円程度あれば、
中程度ということではないでしょうか?
統計調査は、いろんな場面で出てきますが、「結果」だけに惑わされないようにしましょう。
総務省統計局HP 家計調査報告 詳細は下記↓
(家計調査報告(貯蓄・負債編)
-平成25年(2013年)平均結果速報-(二人以上の世帯)
http://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/index.htm
メディアでも一部取り沙汰されておりましたので、御存知の方もおみえになると思いますが、
そう、「 2人以上世帯の平均貯蓄額が1739万円に上った 」 という報道記事です。
これは、家計調査の一部である ” 貯蓄 ” の部分についてのことですが、
「え、みんな、そんなに貯めてるの?」 と
驚いた方も多くおみえになったのではないでしょうか?
ちょうど、私もアポで訪問させていただいたお客様(30歳代)から、ご質問を受けました。
しかし、それほど気にされることはありません。
何故なら、調査対象世帯や調査結果を詳しくみるとわかります。
下記は、報道されたもののグラフです。

まず、2人以上の世帯の調査数は、約8000世帯で、そのうち、
勤労者世帯つまり現役で働いている世帯の割合は、51.3% に過ぎない
ということです。勤労者世帯のみの結果になりますと、下記のように変わります。

どうですか?貯蓄の平均額は1244万円で、全体平均よりも500万円近く少なくなります。
調査対象世帯の半数近くが、リタイアした世帯です。長年の貯蓄のうえ、
退職金等をもらわれたあとでの貯蓄額がかなり押し上げていることが伺えます。
さらに、勤労者世帯のみでの「中央値」は、735万円なのです。
*中央値とは、
貯蓄の低い世帯から高い世帯を順に並べて、ちょうど分かれ目となる世帯の値。
そして、貯蓄額500万円未満の世帯が、勤労者世帯のみですと、約4割近くにもなります。
年齢階級別にみても、30歳未満の世帯が288万円となっているのに対し、
60歳以上の世帯は2384万円となっていますので、かなりの格差まであります。
正確かどうかは保証できませんが、
持ち家(マンション)購入済の方なら40歳時で500万円程度あれば、
中程度ということではないでしょうか?
統計調査は、いろんな場面で出てきますが、「結果」だけに惑わされないようにしましょう。
総務省統計局HP 家計調査報告 詳細は下記↓
(家計調査報告(貯蓄・負債編)
-平成25年(2013年)平均結果速報-(二人以上の世帯)
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