fc2ブログ

非嫡出子(婚外子)の相続格差は 「 違憲 」 !!

2013.9.4 予てから注目が集まっておりました、「非嫡出子相続格差について」の

最高裁の決定が下りました。

参照記事(YOMIURI ONLINE)はこちら↓
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130904-OYT1T00752.htm?from=ylist


最高裁は、これを「法の下の平等を保障する憲法に違反しており無効であるとし、

違憲の決定を出しました。


非嫡出子相続格差」とは、

結婚していない男女間の子非嫡出子または婚外子)の相続割合(法定相続分)は、

結婚している夫婦の子嫡出子)の2分の1になるという民法の規定

民法900条4号ただし書き)のことです。


日本は法律婚を重んじる国のため、過去の最高裁の決定では、合憲とされてきましたが、

今回の決定は、これを覆す結果となりました。

最高裁が法律を違憲とするのは戦後9件目ですが、民法が対象となったのは初めて

ことです。


覆った背景には、

 ・主要先進国でこの非嫡出子の格差があるのは日本だけで、国内外からの批判があり、
  国連からもたびたび勧告を受けていたこと

 ・家族形態が多様化してきている現代において、事実婚やシングルマザーが増加し、
  国民の意識も変わってきたこと

があげられており、審理に参加した14人の裁判官全員一致の意見でもあります。


気になるのは、今後の動きと影響についてですが、

国会での民法の「相続格差の規定を削除」といった改正を迫られることになったため、

政府は、すでに秋の臨時国会に改正案を提出する方針を固めた模様です。


次に影響についてですが、今回の決定により、遅くとも今回の裁判の対象となった相続が

始まった2001年7月の時点では、規定の合理的根拠は失われており、

違憲だと結論づけられたことになります。


しかし、最高裁は混乱を避けるため、

「すでに合意して確定しているものには影響を及ぼさない」としました。

ですが裏を返せば、まだ合意していない相続や、今後発生する相続については、

影響は少なくないということです。


今回の改正の影響を受けそうな方は、再度、熟慮するようにしてください!!


【お知らせ】

マネーの達人へ新記事を寄稿いたしました。

そちらもぜひ、ごらんください!!

新記事はこちら↓
http://manetatsu.com/2013/09/23903/



関連記事
スポンサーサイト



TAG :
非嫡出子
相続格差
違憲
最高裁決定
プロフィール

リップラボ

Author:リップラボ
愛知県、岐阜県を中心に
営業しております独立系FPの
小木曽浩司です。
保険・住宅(不動産)・
住宅ローンなど、ひとつの窓口
でトータルにお世話させて
頂いております。

岐阜県各務原市東山3-31
TEL 058-372-9181

カレンダー
10 | 2023/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
カテゴリ
最新記事
人気記事ランキング
リンク
最新コメント
最新トラックバック
天気予報
中部電力 電力使用状況
最新のニュース
女性のための日常検索ツール
BMIチェッカー健康君
病院・病気・お薬 検索
InBook本棚
検索フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
ブログランキング参加中
クリックをお願いします!!



住まいるブログランキング 住まいの総合情報サイト



人気ブログランキングへ

にほんブログ村 経営ブログ ファイナンシャルプランナーへ
にほんブログ村
QRコード
QR
政策金利
FXと為替情報なら
住宅関連金利
住宅ローンシミュレーター
by 無料ブログパーツ製作所
[PR]杉並区の一戸建て 物件一覧
住宅ローン借り換え計算機
by 無料ブログパーツ
[PR]杉並区の不動産
米ドル/円 レンジ予想
株価チャート
by 株価チャート「ストチャ」
株検索窓
FXマーケット情報
マネックスFX
保険格付けランキング
Powered by 保険格付け
このページのトップへ