『 変動金利が怖い 』というのは本当か!?
- 2014-12-13(22:53) /
- 住宅ローン
先日、ハウスメーカーの営業さんからこんな質問を受けました。
「 イベント等で外部のファイナンシャルプランナーに来てもらうことがあるのですが、
皆さん揃って、変動金利は金利の上昇リスクがあるから、低金利下である今は、
固定金利のほうがいいと話されますが、本当にそう思われますか? 」 と。
あまりに話が一辺倒なので、私の意見を聞かせてほしいとのことでした。
確かに、外部のファイナンシャルプランナーがそう話すのは、
教科書通りの回答ではあります。
ですが、私自身は正直、一部の例外を除けば、異論に近い考えを持っています。
最大の理由は、
ここ20年位のスパンでみれば、このセオリーは成立していないからです。
金利は一時は上昇する時期はあっても、結局長く続かず、再び下降に転じており、
結果は、変動金利の勝利なのです。(これが既成事実です)
しかし、インフレ懸念が出てくるといわれるのが、上記のセオリーです。
これはある意味、思考が停止していて、無責任とさえ思えます。
(過去の発言を検証すれば、間違っっていたことが山ほどあります)
現在の住宅ローン金利は、過去のセオリーではほとんど計れません。
・ 優遇金利幅の拡大傾向(実質適用金利低下の最大要因)
・ モーゲージバンクやネット銀行の台頭
・ 日銀の異次元金融緩和
など、過去では考えられなかった状況にあるのですから当然です。
この状況下で本当に変動金利は怖いのでしょうか?
私の考えを述べさせていただくと、基本は個別判断です。
(安易なセオリーは信じません)
まずは、キャッシュフローシュミレーションをしてみて家計を把握します。
そのうえで、どの程度のリスク許容度があるのかを推測したうえで、
金利タイプをアドバイスさせて頂きます。
具体的には、月々返済でプラス2万円程度でも家計が耐えられる状況にあるなら、
変動金利タイプを勧めている感じです。
(もちろん、ご本人様と価値判断が一致してのことです)
そうでなければ、10年固定金利選択型や完全固定金利を勧めております。
3~5年固定金利選択型については、ケースバイケースです。
皆様、どう思われますでしょうか。
金利タイプ選択にあたっては、万人に共通する正解などないのです。
個別具体的に思考して、判断するようにしてください。
最後に、変動金利のメリットをいくつか話しておくと、
・ 変動金利は、いつでも金利タイプを変更できる
(リスク回避はいつでもできるのです)
・ 元金の減り方が一番早い
・ 変動金利とはいえ、半年間は金利は固定される
・ 5年間返済は変わらず、125%ルールもある
(一部の金融機関は適用がない場合があります)
考えようによっては、デメリットになると思えるものも含まれますが、
現在の状況下で、金利の先行きを読みつつ(変動金利の恩恵に預かり)、
場合によっては柔軟に固定金利等に乗り換えれるとすれば、
変動金利は、それほど怖くはないのではないでしょうか?
(この感覚は個人差はあると思いますが・・・)
店頭表示金利が4%台前半になっても、昔とは違うのです。
優遇金利幅が全期間1.75%程度もあるというのですから。
今後の展開を少し考えれば、消費税が10%になって景気が安定するまでは、
金融緩和は止められないのではないでしょうか。
ましてや金利を継続的に上げていけるかはさらにバーは高いのです。
3年以上は、状況を劇的に変えれないと今は考えますが・・・。
「 イベント等で外部のファイナンシャルプランナーに来てもらうことがあるのですが、
皆さん揃って、変動金利は金利の上昇リスクがあるから、低金利下である今は、
固定金利のほうがいいと話されますが、本当にそう思われますか? 」 と。
あまりに話が一辺倒なので、私の意見を聞かせてほしいとのことでした。
確かに、外部のファイナンシャルプランナーがそう話すのは、
教科書通りの回答ではあります。
ですが、私自身は正直、一部の例外を除けば、異論に近い考えを持っています。
最大の理由は、
ここ20年位のスパンでみれば、このセオリーは成立していないからです。
金利は一時は上昇する時期はあっても、結局長く続かず、再び下降に転じており、
結果は、変動金利の勝利なのです。(これが既成事実です)
しかし、インフレ懸念が出てくるといわれるのが、上記のセオリーです。
これはある意味、思考が停止していて、無責任とさえ思えます。
(過去の発言を検証すれば、間違っっていたことが山ほどあります)
現在の住宅ローン金利は、過去のセオリーではほとんど計れません。
・ 優遇金利幅の拡大傾向(実質適用金利低下の最大要因)
・ モーゲージバンクやネット銀行の台頭
・ 日銀の異次元金融緩和
など、過去では考えられなかった状況にあるのですから当然です。
この状況下で本当に変動金利は怖いのでしょうか?
私の考えを述べさせていただくと、基本は個別判断です。
(安易なセオリーは信じません)
まずは、キャッシュフローシュミレーションをしてみて家計を把握します。
そのうえで、どの程度のリスク許容度があるのかを推測したうえで、
金利タイプをアドバイスさせて頂きます。
具体的には、月々返済でプラス2万円程度でも家計が耐えられる状況にあるなら、
変動金利タイプを勧めている感じです。
(もちろん、ご本人様と価値判断が一致してのことです)
そうでなければ、10年固定金利選択型や完全固定金利を勧めております。
3~5年固定金利選択型については、ケースバイケースです。
皆様、どう思われますでしょうか。
金利タイプ選択にあたっては、万人に共通する正解などないのです。
個別具体的に思考して、判断するようにしてください。
最後に、変動金利のメリットをいくつか話しておくと、
・ 変動金利は、いつでも金利タイプを変更できる
(リスク回避はいつでもできるのです)
・ 元金の減り方が一番早い
・ 変動金利とはいえ、半年間は金利は固定される
・ 5年間返済は変わらず、125%ルールもある
(一部の金融機関は適用がない場合があります)
考えようによっては、デメリットになると思えるものも含まれますが、
現在の状況下で、金利の先行きを読みつつ(変動金利の恩恵に預かり)、
場合によっては柔軟に固定金利等に乗り換えれるとすれば、
変動金利は、それほど怖くはないのではないでしょうか?
(この感覚は個人差はあると思いますが・・・)
店頭表示金利が4%台前半になっても、昔とは違うのです。
優遇金利幅が全期間1.75%程度もあるというのですから。
今後の展開を少し考えれば、消費税が10%になって景気が安定するまでは、
金融緩和は止められないのではないでしょうか。
ましてや金利を継続的に上げていけるかはさらにバーは高いのです。
3年以上は、状況を劇的に変えれないと今は考えますが・・・。
- 関連記事
スポンサーサイト
生保会社にとって金利上昇の影響の是非はどうなのか?
- 2012-12-02(19:43) /
- 生命保険
生命保険会社主要13社の2012年9月中間決算が11/28に出揃いました。
詳しくは、こちらの記事で↓
http://mainichi.jp/select/news/20121129k0000m020088000c.html
記事によれば、本業のもうけに当たる基礎利益は、
株価低迷や金利低下で運用環境が悪化したことから7社が減益となった。
株安などによる有価証券評価損が13社合計で6873億円に膨らんだことなどが
おもな要因とのこと。
ここである疑問が湧いてきました。ここ最近、安部元総理の金融緩和政策発言等で、
市場が反応し、株高、円安傾向になっております。
もし、このままの流れに乗って進めば、いずれは金利が上昇、金利が上昇すれば、
国債価格は通常であれば下落します。
(現在は、長期金利はふたたび底の状態で、0.7%台前半です)
そうなると、デュレーションの長い国債を保有していて、金利上昇リスクを銀行よりも
抱えている生保会社は、困るはずである。
下記の記事でも伝えております。
SankeiBiz参照記事↓
http://www.sankeibiz.jp/business/news/121129/bse1211290500001-n1.htm
そうなると、金利上昇は生保会社にとって実際のところどうなのでしょうか?
今回の有価証券評価損は株式の話であって、国債の話ではないと思われます。
国債については、低金利下のおかげで含み益がでており、今回は下支え的役割と
なったようですから。
いろいろと調べてみたのですが、いまひとつはっきりしません。
皆様は、どのようにお考えでしょうか?
もし、本当の意味での金利上昇リスクが高ければ、
格付けやソルベンシーマージン比率がそこそこ良くても安心できるものではないと
思うのですが・・・。
参考HP 金融システムレポート2012年10月号↓
http://www.boj.or.jp/research/brp/fsr/fsr121019.htm/
参照記事↓
http://agora-web.jp/archives/1390664.html
詳しくは、こちらの記事で↓
http://mainichi.jp/select/news/20121129k0000m020088000c.html
記事によれば、本業のもうけに当たる基礎利益は、
株価低迷や金利低下で運用環境が悪化したことから7社が減益となった。
株安などによる有価証券評価損が13社合計で6873億円に膨らんだことなどが
おもな要因とのこと。
ここである疑問が湧いてきました。ここ最近、安部元総理の金融緩和政策発言等で、
市場が反応し、株高、円安傾向になっております。
もし、このままの流れに乗って進めば、いずれは金利が上昇、金利が上昇すれば、
国債価格は通常であれば下落します。
(現在は、長期金利はふたたび底の状態で、0.7%台前半です)
そうなると、デュレーションの長い国債を保有していて、金利上昇リスクを銀行よりも
抱えている生保会社は、困るはずである。
下記の記事でも伝えております。
SankeiBiz参照記事↓
http://www.sankeibiz.jp/business/news/121129/bse1211290500001-n1.htm
そうなると、金利上昇は生保会社にとって実際のところどうなのでしょうか?
今回の有価証券評価損は株式の話であって、国債の話ではないと思われます。
国債については、低金利下のおかげで含み益がでており、今回は下支え的役割と
なったようですから。
いろいろと調べてみたのですが、いまひとつはっきりしません。
皆様は、どのようにお考えでしょうか?
もし、本当の意味での金利上昇リスクが高ければ、
格付けやソルベンシーマージン比率がそこそこ良くても安心できるものではないと
思うのですが・・・。
参考HP 金融システムレポート2012年10月号↓
http://www.boj.or.jp/research/brp/fsr/fsr121019.htm/
参照記事↓
http://agora-web.jp/archives/1390664.html
- 関連記事
-
- 生命保険の「変換(コンバージョン)制度」とは!? (2012/12/20)
- 厚生労働省 『平成23年 患者調査』結果からみる最新データ (2012/12/12)
- 生保会社にとって金利上昇の影響の是非はどうなのか? (2012/12/02)
- 「差額ベッド代」について (2012/11/29)
- 年払生命保険契約における申込月の注意点<生命保険料控除手続き> (2012/11/20)
- THEME : ファイナンシャル・プランナー(FP)
- GENRE : ファイナンス