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『 変動金利が怖い 』というのは本当か!?

先日、ハウスメーカーの営業さんからこんな質問を受けました。

 「 イベント等で外部のファイナンシャルプランナーに来てもらうことがあるのですが、
  皆さん揃って、変動金利は金利の上昇リスクがあるから、低金利下である今は、
  固定金利のほうがいいと話されますが、本当にそう思われますか? 」 と。


あまりに話が一辺倒なので、私の意見を聞かせてほしいとのことでした。


確かに、外部のファイナンシャルプランナーがそう話すのは、

教科書通りの回答ではあります。

ですが、私自身は正直、一部の例外を除けば、異論に近い考えを持っています。


最大の理由は、

ここ20年位のスパンでみれば、このセオリーは成立していないからです。

金利は一時は上昇する時期はあっても、結局長く続かず、再び下降に転じており、

結果は、変動金利の勝利なのです。(これが既成事実です)


しかし、インフレ懸念が出てくるといわれるのが、上記のセオリーです。

これはある意味、思考が停止していて、無責任とさえ思えます。
(過去の発言を検証すれば、間違っっていたことが山ほどあります)


現在の住宅ローン金利は、過去のセオリーではほとんど計れません。

 ・ 優遇金利幅の拡大傾向(実質適用金利低下の最大要因)

 ・ モーゲージバンクやネット銀行の台頭

 ・ 日銀の異次元金融緩和

など、過去では考えられなかった状況にあるのですから当然です。

この状況下で本当に変動金利は怖いのでしょうか?


私の考えを述べさせていただくと、基本は個別判断です。
(安易なセオリーは信じません)

まずは、キャッシュフローシュミレーションをしてみて家計を把握します。

そのうえで、どの程度のリスク許容度があるのかを推測したうえで、

金利タイプをアドバイスさせて頂きます。


具体的には、月々返済でプラス2万円程度でも家計が耐えられる状況にあるなら、

変動金利タイプを勧めている感じです。
(もちろん、ご本人様と価値判断が一致してのことです)

そうでなければ、10年固定金利選択型や完全固定金利を勧めております。

3~5年固定金利選択型については、ケースバイケースです。

皆様、どう思われますでしょうか。

金利タイプ選択にあたっては、万人に共通する正解などないのです。

個別具体的に思考して、判断するようにしてください。


最後に、変動金利のメリットをいくつか話しておくと、

 変動金利は、いつでも金利タイプを変更できる
  (リスク回避はいつでもできるのです)

 ・ 元金の減り方が一番早い

 ・ 変動金利とはいえ、半年間は金利は固定される

 ・ 5年間返済は変わらず、125%ルールもある
  (一部の金融機関は適用がない場合があります)

考えようによっては、デメリットになると思えるものも含まれますが、

現在の状況下で、金利の先行きを読みつつ(変動金利の恩恵に預かり)、

場合によっては柔軟に固定金利等に乗り換えれるとすれば、

変動金利は、それほど怖くはないのではないでしょうか?
(この感覚は個人差はあると思いますが・・・)


店頭表示金利が4%台前半になっても、昔とは違うのです。

優遇金利幅が全期間1.75%程度もあるというのですから。

今後の展開を少し考えれば、消費税が10%になって景気が安定するまでは、

金融緩和は止められないのではないでしょうか。

ましてや金利を継続的に上げていけるかはさらにバーは高いのです。

3年以上は、状況を劇的に変えれないと今は考えますが・・・。


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変動金利
金利上昇リスク

生保会社にとって金利上昇の影響の是非はどうなのか?

生命保険会社主要13社の2012年9月中間決算が11/28に出揃いました。

詳しくは、こちらの記事で↓
http://mainichi.jp/select/news/20121129k0000m020088000c.html


記事によれば、本業のもうけに当たる基礎利益は、

株価低迷や金利低下で運用環境が悪化したことから7社が減益となった。

株安などによる有価証券評価損が13社合計で6873億円に膨らんだことなどが

おもな要因とのこと。

ここである疑問が湧いてきました。ここ最近、安部元総理の金融緩和政策発言等で、

市場が反応し、株高、円安傾向になっております。

もし、このままの流れに乗って進めば、いずれは金利が上昇、金利が上昇すれば、

国債価格は通常であれば下落します。
(現在は、長期金利はふたたび底の状態で、0.7%台前半です)

そうなると、デュレーションの長い国債を保有していて、金利上昇リスクを銀行よりも

抱えている生保会社は、困るはずである。

下記の記事でも伝えております。

SankeiBiz参照記事↓
http://www.sankeibiz.jp/business/news/121129/bse1211290500001-n1.htm

そうなると、金利上昇は生保会社にとって実際のところどうなのでしょうか?

今回の有価証券評価損は株式の話であって、国債の話ではないと思われます。

国債については、低金利下のおかげで含み益がでており、今回は下支え的役割と

なったようですから。

いろいろと調べてみたのですが、いまひとつはっきりしません。

皆様は、どのようにお考えでしょうか?

もし、本当の意味での金利上昇リスクが高ければ、

格付けやソルベンシーマージン比率がそこそこ良くても安心できるものではないと

思うのですが・・・。


参考HP 金融システムレポート2012年10月号↓
http://www.boj.or.jp/research/brp/fsr/fsr121019.htm/


参照記事↓
http://agora-web.jp/archives/1390664.html



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