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「 長生きリスク 」 を考える上で介護の現状を統計から把握しましょう!!

人生には、さまざまなリスクが存在しています。

事故や災害にあうリスク、ケガや病気になるリスク、死亡するリスクなど・・・。

超高齢化社会を迎えた我が国においては、「 長生きすること 」 もリスクであると

考えるようになっており、「 死亡リスク 」 よりも大きいとされるように

なってきております。
(もちろん、ライフステージによってはこの限りではありません)


リスクマネジメントの考え方からして、リスクの大小と発生確率を踏まえれば

事前に何かしらの準備(備え)をしておくことは必須であります。


今回は、必ずしも 「 長生きリスク 」 とは同一ではありませんが、

忘れ(先延ばし)がちな 介護リスク について、

統計から現状を把握してみたいと思います。

下図をご覧ください。

 ☆ 年代別人口に占める要支援・要介護認定者の割合
nenreibetukaigotoukei
(クリックで拡大)
厚生労働省「介護給付費実態調査月報(平成24年3月)」
総務省「人口推計月報(平成24年3月)」

これは、生命保険文化センターHP掲載の資料ですが、

要介護者の発生率は、40~64歳では0.4%、65~69歳では2.8%ですが、

加齢とともに急速に高まり、80~84歳では28.4%、85歳以上では58.4%となっています。


そして、介護期間においても下図のようになっております。

 ☆ 介護期間
kaigokikan
(クリックで拡大)
<生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」/平成24年度>


介護を行った期間(現在介護を行っている人は、介護を始めてからの経過期間)は

平均56.5カ月(4年9カ月)になっており、4年以上介護した割合も4割を超えています。


これらの統計と65歳時の平均余命(ざっと18 ~ 23年)からすれば、

多くの方に関わってくることに間違いありません。

最近、” 終活 ” がブームとなっていますが、その前にはこの 「 介護リスク 」 の問題が

あることも忘れないでください。

” 終活 ” とセットで 「 介護リスク 」 の問題も考えること、意思を伝えるということを

されるといいのではないでしょうか。


介護リスク 」 を考える上では、お金の問題だけでなく、

” どこで介護されたいか? ” や ” どのように介護されたいか? ” などの

気持ちの問題も大きく満足度に影響してきます。

あまり考えたくないことですが、重要ですので先延ばししすぎないようにしましょう!!



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TAG :
長生きリスク
介護リスク
介護状況

生命表からみる長生きリスク!!

毎年7月には、厚生労働省から国民生命表(簡易生命表)が発表されます。

今年もまもなく発表されるでしょう。

 生命表とは、
  ある期間における死亡状況が今後変化しないと仮定したときに、
  各年齢の者が1年以内に死亡する確率や平均してあと何年生きられるかという
  期待値などを死亡率や平均余命などの指標(生命関数)によって表したものです。


生命表には、国民生命表経験生命表があります。

国民生命表は、国民全体を対象とし国勢調査などをもとに作成され、
       毎年発表される簡易生命表と5年ごとに発表される完全生命表があります。
       違いは、簡易生命表は推計人口による日本人人口や人口動態統計月報年計
       (概数)をもとに作成されますが、完全生命表は、国勢調査による日本人
       人口(確定数)や人口動態統計(確定数)をもとに作成されます。


経験生命表は、生命保険会社がその被保険者集団を対象として作成します。
       現在、最新のものは「生保標準生命表2007」になります。


よく、「日本人の平均寿命男性約79歳女性約86歳」などと言われますが、

実はこれは、そのときの0歳児の平均余命のことです。

 *平均余命とは、ある年齢の人々が、その後生きられる平均の年数のこと。


ですから、60歳や65歳まで生きられた方々の平均余命から計算すると、

寿命はもっと長くなるのです。


たとえば、昨年2012年7月発表の「平成23年簡易生命表」によれば、

0歳児の平均余命は男性79.44年、女性は85.90年で、

これがそのまま、いわゆる平均寿命になるわけですが、

60歳の方の平均余命は、男性22.70年、女性28.12年であり、歳に換算すると、

男性82.70歳、女性88.12歳ということになります。

さらに、65歳の方の平均余命は、男性18.69年、女性23.66年であり、歳に換算すると、

男性83.69歳、女性88.66歳ということになります。


つまりは、一般的に言われている平均寿命からは、男性は約4~5歳、女性は約2~3歳は

長くなるわけです。

これを老後資金準備の観点からみると、

仮に年間300万円の生活費が必要とすれば、ざっと1000万円強は余分に必要となり、

一部は、公的年金等で賄えるとしても300~500万円は自助努力が必要となります。

さらに、先日の年金支給開始年齢のさらなる引き上げ議論も考慮すれば、

自助努力による老後資金準備は、これまでより1000万円以上は余分に必要となるでしょう。


このように、長生きリスク はますます高まっていくと思われます。

住宅資金や教育資金のほうばかりに集中しすぎると、老後資金準備が

おろそかになりがちです。

以前と違って晩婚化や高齢出産などにより概ね、老後資金準備期間が短くなっています

同時進行で計画的におこなっていかれることをお勧めいたします!!




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