24時間換気システムについて
- 2013-04-08(19:10) /
- 住宅(不動産)
先日、戸建住宅の完成現場説明会をお手伝いした際に
見学者の方から換気システムについて質問をお受けしました。
2003年7月より、新築住宅ついては、原則、
室内の空気を強制的に換気する24時間換気システムの設置義務化が
定められていますが、あまり皆様、詳しい説明は受けられていないように感じましたので、
今回は、24時間換気システムについてお話したいと思います。
従来、住宅の換気につきましては、窓を主体に自然換気することが一般的でした。
しかし、住宅の建材の一部に化学物質が使われるようになり、
さらに住宅の高気密・高断熱化が進んだため、
シックハウス症候群やアレルギー問題などが社会問題となりました。
その対策として、24時間換気システムの設置が義務化された背景があります。
24時間換気システムには、次の3種類の換気方式があります。
① 第1種換気方式
給気・排気ともに機械的に強制に換気を行うシステム
メリットとしては、空気の流れを制御しやすいため、
24時間換気システムにおいては、最も確実な給気・排気が可能なこと
デメリットとしては、ランニングコストの問題があります。
② 第2種換気方式
給気に関してのみ機械による強制換気を行い、排気に関しては自然換気を行うシステム
メリットとしては、ランニングコストが抑えられること
デメリットとしては、建物の気密度によっては、室内の湿気が外へしっかり排気されず、
建築物内の壁などへ浸入する恐れがあり内部結露が発生する危険性があること。
③ 第3種換気方式
給気に関しては自然換気を行い、排気に関してのみ機械による強制換気を行うシステム
第2種換気方式の逆になります。
メリットとしては、ランニングコストが最も抑えられることと、内部結露の危険性が
なくなること
デメリットとしては、各居室にそれぞれ給気口を設置する必要があること、
機密性の低い住宅の場合は、天井裏などから空気の流入がおこり、逆に暖房費用などの
高騰を招く可能性があること
では、どの換気方式がいいのかですが、
それぞれの換気方式にはメリットやデメリットが存在する為、
一概にどの方式が最適とは言い切れません。
建築地の環境や状況などを勘案して選択する必要があります。
注意点としては、
・基本的には、24時間回し続けることが前提であるということ
・建築地の環境や状況に合っているかなど、事前に業者に確認しておくこと
・理想は、3カ月に1回のフィルターの点検・掃除、1年に1回のフィルターの交換
(現実には、ほとんどノーメンテナンス状態だと思われます)
などがあげられます。
住宅をご検討の際、高気密・高断熱性能ばかりでなく、同時に換気性能についても
気にするようにしてください!!
見学者の方から換気システムについて質問をお受けしました。
2003年7月より、新築住宅ついては、原則、
室内の空気を強制的に換気する24時間換気システムの設置義務化が
定められていますが、あまり皆様、詳しい説明は受けられていないように感じましたので、
今回は、24時間換気システムについてお話したいと思います。
従来、住宅の換気につきましては、窓を主体に自然換気することが一般的でした。
しかし、住宅の建材の一部に化学物質が使われるようになり、
さらに住宅の高気密・高断熱化が進んだため、
シックハウス症候群やアレルギー問題などが社会問題となりました。
その対策として、24時間換気システムの設置が義務化された背景があります。
24時間換気システムには、次の3種類の換気方式があります。
① 第1種換気方式
給気・排気ともに機械的に強制に換気を行うシステム
メリットとしては、空気の流れを制御しやすいため、
24時間換気システムにおいては、最も確実な給気・排気が可能なこと
デメリットとしては、ランニングコストの問題があります。
② 第2種換気方式
給気に関してのみ機械による強制換気を行い、排気に関しては自然換気を行うシステム
メリットとしては、ランニングコストが抑えられること
デメリットとしては、建物の気密度によっては、室内の湿気が外へしっかり排気されず、
建築物内の壁などへ浸入する恐れがあり内部結露が発生する危険性があること。
③ 第3種換気方式
給気に関しては自然換気を行い、排気に関してのみ機械による強制換気を行うシステム
第2種換気方式の逆になります。
メリットとしては、ランニングコストが最も抑えられることと、内部結露の危険性が
なくなること
デメリットとしては、各居室にそれぞれ給気口を設置する必要があること、
機密性の低い住宅の場合は、天井裏などから空気の流入がおこり、逆に暖房費用などの
高騰を招く可能性があること
では、どの換気方式がいいのかですが、
それぞれの換気方式にはメリットやデメリットが存在する為、
一概にどの方式が最適とは言い切れません。
建築地の環境や状況などを勘案して選択する必要があります。
注意点としては、
・基本的には、24時間回し続けることが前提であるということ
・建築地の環境や状況に合っているかなど、事前に業者に確認しておくこと
・理想は、3カ月に1回のフィルターの点検・掃除、1年に1回のフィルターの交換
(現実には、ほとんどノーメンテナンス状態だと思われます)
などがあげられます。
住宅をご検討の際、高気密・高断熱性能ばかりでなく、同時に換気性能についても
気にするようにしてください!!
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