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疾病保障付き住宅ローン保険について
- 2012-11-12(18:41) /
- 住宅ローン
最近、住宅ローンを組まれる方に対して、疾病保障付き住宅ローン保険を勧めてこられる
金融機関が多くあります。
疾病保障付き住宅ローン保険とは、一家の大黒柱が病気等で働けなくなった場合、
ローンの支払いに困るという不安を解消するために加入する保険で、
団体信用生命保険に上乗せして、任意に自己負担で加入するものです。
*団体信用生命保険は、死亡・高度障害時のみ残債の支払いを保障するもので、
住宅金融支援機構のフラット35以外は強制加入で、保険料については金融機関が
支払います。
今回は、その必要性について検討してみたいと思います。
まず、疾病保障付き住宅ローン保険といっても、現在、いろんなタイプのものがでてきて
おります。
保障内容として、
① ガン疾病保障のみ
② 3大疾病(ガン、急性心筋梗塞、脳卒中)保障
③ 7~8大疾病(3大疾病+4~5大生活習慣病)保障
など。
保険料の支払いとして、
借入金利に上乗せして支払うもの、別途保険料を支払うものとあります。
保険金の支払方法も数パターンあります。
・診断確定された時点で、その時点の残債を一括で支払うもの
・診断確定後、1~2年間ローンを支援(返済停止)
それでも所定の状態が続けば、残債を一括で支払うもの
など。
それでは、その必要性について考えてみたいと思います。
支払条件として、ガンについては、悪性ガンの診断確定、
ガン以外の病気だと、急性心筋梗塞の場合、働けない状態が60日以上、
脳卒中も神経学的後遺症が60日以上続くことなどが要件です。
厚生労働省の患者調査によると、心疾患の平均在院日数は11.2日、
脳血管疾患は57.6日(35~64歳の場合)です。
支払条件を満たすのは、それほど簡単でないことがわかります。
注)支払条件等につきましては、検討されてみえるものを必ずご確認ください。
保険料累計は、35歳、金利2.5%、期間30年、借入3000万円とすると、
3大疾病保険で約170万円、8大疾病補償で約46万円、8大疾病補償プラスで約63万円
などです。
先の支払要件と保険料累計を考えて、加入する必要性があるかどうかを考えますと、
私見ですが、それほど必要性が高いようには感じられません。
理由としては、死亡された場合は団体信用生命保険で残債はなくなってしまいますので、
それまでの療養期間中の返済の心配のみです。
よほどの事情がない限り、有給休暇消化や傷病手当金等の制度のみで支障がないと
思われるからです。
(自営業者や個人事業主等の国民健康保険加入者は傷病手当金はありません)
また、療養期間中の返済の心配のみなら、
「住宅ローン支援保険」や「所得補償保険」などの保険商品のほうが割安で加入できます。
検討される場合の注意点としては、
・支払要件や累計保険料の確認とその必要性の有無
・途中で任意脱退ができるのかどうか。
・他の保険商品との比較
などです。
安心を求めるあまり、保険ばかりに頼りすぎないようにしてください!!
金融機関が多くあります。
疾病保障付き住宅ローン保険とは、一家の大黒柱が病気等で働けなくなった場合、
ローンの支払いに困るという不安を解消するために加入する保険で、
団体信用生命保険に上乗せして、任意に自己負担で加入するものです。
*団体信用生命保険は、死亡・高度障害時のみ残債の支払いを保障するもので、
住宅金融支援機構のフラット35以外は強制加入で、保険料については金融機関が
支払います。
今回は、その必要性について検討してみたいと思います。
まず、疾病保障付き住宅ローン保険といっても、現在、いろんなタイプのものがでてきて
おります。
保障内容として、
① ガン疾病保障のみ
② 3大疾病(ガン、急性心筋梗塞、脳卒中)保障
③ 7~8大疾病(3大疾病+4~5大生活習慣病)保障
など。
保険料の支払いとして、
借入金利に上乗せして支払うもの、別途保険料を支払うものとあります。
保険金の支払方法も数パターンあります。
・診断確定された時点で、その時点の残債を一括で支払うもの
・診断確定後、1~2年間ローンを支援(返済停止)
それでも所定の状態が続けば、残債を一括で支払うもの
など。
それでは、その必要性について考えてみたいと思います。
支払条件として、ガンについては、悪性ガンの診断確定、
ガン以外の病気だと、急性心筋梗塞の場合、働けない状態が60日以上、
脳卒中も神経学的後遺症が60日以上続くことなどが要件です。
厚生労働省の患者調査によると、心疾患の平均在院日数は11.2日、
脳血管疾患は57.6日(35~64歳の場合)です。
支払条件を満たすのは、それほど簡単でないことがわかります。
注)支払条件等につきましては、検討されてみえるものを必ずご確認ください。
保険料累計は、35歳、金利2.5%、期間30年、借入3000万円とすると、
3大疾病保険で約170万円、8大疾病補償で約46万円、8大疾病補償プラスで約63万円
などです。
先の支払要件と保険料累計を考えて、加入する必要性があるかどうかを考えますと、
私見ですが、それほど必要性が高いようには感じられません。
理由としては、死亡された場合は団体信用生命保険で残債はなくなってしまいますので、
それまでの療養期間中の返済の心配のみです。
よほどの事情がない限り、有給休暇消化や傷病手当金等の制度のみで支障がないと
思われるからです。
(自営業者や個人事業主等の国民健康保険加入者は傷病手当金はありません)
また、療養期間中の返済の心配のみなら、
「住宅ローン支援保険」や「所得補償保険」などの保険商品のほうが割安で加入できます。
検討される場合の注意点としては、
・支払要件や累計保険料の確認とその必要性の有無
・途中で任意脱退ができるのかどうか。
・他の保険商品との比較
などです。
安心を求めるあまり、保険ばかりに頼りすぎないようにしてください!!
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