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大手生保 VS 新興生保 加入するならどっち!!
- 2013-01-15(19:24) /
- 生命保険
損保でも同じですが、大手 VS 新興(中小)よく対立軸にされて比較されたり、
論議されたりしているかと思います。
先日、『「超安定の大手生保」は、人気の就職先に本当にふさわしいのか 』と題された
J-CASTニュース記事を読んで、記事内容に共感できるところがあり、
たまにご質問を受けることでもありますので、お話しておこうと思います。
参考記事はこちら↓
http://www.j-cast.com/kaisha/2013/01/11160682.html
最初に話しておきますが、述べる話は私の個人的な見解です。
そのあたりを踏まえて参考にしてください。
まず、安定性の指標のひとつである保険料等収入(売り上げ)ですが、
上位会社は圧倒的な金額規模です。
2012年3月期 上位会社の保険料等収入(売り上げ)は、かんぽ生命の6兆8564億円を筆頭に、
日本生命の5兆3682億円、明治安田生命の5兆1840億円、第一生命の3兆560億円など、
いずれも数兆円レベルで、大手生保が占めております。
しかし保険料等収入(売り上げ)の規模だけで、判断するのは早計です。
次に、保険商品の「新契約実績ランキング」(2012年度決算、保険研究所調べ)によると、
個人保険全体の件数では、かんぽ生命と、外資のアフラック、
メットライフアリコ(日本の生命保険会社になりました)がトップ3です。
ここには、かんぽ生命以外の大手生保の名前は出てきていません。
保険料等収入(売り上げ)で上位を占める大手生保が、新契約実績で名前が出てこないのは、
前述の記事内にもありますが、保有契約 と 新契約の違いにあり、
大手生保は、過去に獲得した契約(保有契約)が莫大で、
現状ではそこからの利益を多く生み出している状態なのです。
生命保険加入においては、40歳前後頃から健康状態や既往症などの体況上の問題、
年齢によるベース保険料のアップ等の理由により既存保険契約からの乗り換えが難しく
なります。
(既存保険契約でも更新型の場合、結局は更新後保険料が高く、いずれ減額などを余儀なく
されるのですが・・・)
そのため現状ではまだ、商品力や提案力で相対的に劣っていると評される大手生保で
あっても、既存保険契約は維持されているのです。
ですが、あと20年もすれば様変わりするかもしれません。
大手生保も最近になって、複数社の保険提案をするショップをつくったり、FP資格取得を
売りにしたりとCMでアピールしたりしていますが、正直保険ショップの真似事をして
いるだけにしか思えません。(いまさら感が強く、やっていることが後手後手です)
大手保険ショップと人材の奪い合いをしているとのニュースも見かけました。
(もともと1社専属での営業が務まらなかった人が多いにもかかわらず、
できる人材はヘッドハンティングや独立・開業するはずです)
これでは、高コスト体質による商品力の低さや多様な知識とノウハウを必要としてきた
提案力がよくなるとは思えません。(今までよりもましな程度です)
また、ERM(リスクマネジメント)においても各社で開きがあるようですので、
大手生保というだけでは安心できなくなってきました。
だからといって、新興生保がいいともいえないのが現実だとも思っております。
保険料の安さばかりを強調するネット生保(実際には安くないのですが)は特に。
結論としては、大手生保 VS 新興生保という対立軸では語れないということです。
加入希望者の状況や目的、価値観、考え方などを踏まえて、
複数社の商品を組み合わせてノウハウを活かすことがまずは重要。
そのうえで安定性なども判断に加えて保険会社を選定することになりますので、
最適な保険会社というものは、自ずから違って当たり前です。
保険会社を選ぶというよりも、
それを相談できる方を見つけるほうが賢明
ではないでしょうか。
論議されたりしているかと思います。
先日、『「超安定の大手生保」は、人気の就職先に本当にふさわしいのか 』と題された
J-CASTニュース記事を読んで、記事内容に共感できるところがあり、
たまにご質問を受けることでもありますので、お話しておこうと思います。
参考記事はこちら↓
http://www.j-cast.com/kaisha/2013/01/11160682.html
最初に話しておきますが、述べる話は私の個人的な見解です。
そのあたりを踏まえて参考にしてください。
まず、安定性の指標のひとつである保険料等収入(売り上げ)ですが、
上位会社は圧倒的な金額規模です。
2012年3月期 上位会社の保険料等収入(売り上げ)は、かんぽ生命の6兆8564億円を筆頭に、
日本生命の5兆3682億円、明治安田生命の5兆1840億円、第一生命の3兆560億円など、
いずれも数兆円レベルで、大手生保が占めております。
しかし保険料等収入(売り上げ)の規模だけで、判断するのは早計です。
次に、保険商品の「新契約実績ランキング」(2012年度決算、保険研究所調べ)によると、
個人保険全体の件数では、かんぽ生命と、外資のアフラック、
メットライフアリコ(日本の生命保険会社になりました)がトップ3です。
ここには、かんぽ生命以外の大手生保の名前は出てきていません。
保険料等収入(売り上げ)で上位を占める大手生保が、新契約実績で名前が出てこないのは、
前述の記事内にもありますが、保有契約 と 新契約の違いにあり、
大手生保は、過去に獲得した契約(保有契約)が莫大で、
現状ではそこからの利益を多く生み出している状態なのです。
生命保険加入においては、40歳前後頃から健康状態や既往症などの体況上の問題、
年齢によるベース保険料のアップ等の理由により既存保険契約からの乗り換えが難しく
なります。
(既存保険契約でも更新型の場合、結局は更新後保険料が高く、いずれ減額などを余儀なく
されるのですが・・・)
そのため現状ではまだ、商品力や提案力で相対的に劣っていると評される大手生保で
あっても、既存保険契約は維持されているのです。
ですが、あと20年もすれば様変わりするかもしれません。
大手生保も最近になって、複数社の保険提案をするショップをつくったり、FP資格取得を
売りにしたりとCMでアピールしたりしていますが、正直保険ショップの真似事をして
いるだけにしか思えません。(いまさら感が強く、やっていることが後手後手です)
大手保険ショップと人材の奪い合いをしているとのニュースも見かけました。
(もともと1社専属での営業が務まらなかった人が多いにもかかわらず、
できる人材はヘッドハンティングや独立・開業するはずです)
これでは、高コスト体質による商品力の低さや多様な知識とノウハウを必要としてきた
提案力がよくなるとは思えません。(今までよりもましな程度です)
また、ERM(リスクマネジメント)においても各社で開きがあるようですので、
大手生保というだけでは安心できなくなってきました。
だからといって、新興生保がいいともいえないのが現実だとも思っております。
保険料の安さばかりを強調するネット生保(実際には安くないのですが)は特に。
結論としては、大手生保 VS 新興生保という対立軸では語れないということです。
加入希望者の状況や目的、価値観、考え方などを踏まえて、
複数社の商品を組み合わせてノウハウを活かすことがまずは重要。
そのうえで安定性なども判断に加えて保険会社を選定することになりますので、
最適な保険会社というものは、自ずから違って当たり前です。
保険会社を選ぶというよりも、
それを相談できる方を見つけるほうが賢明
ではないでしょうか。
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