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” 時価 ” と一口にいっても、その内容はさまざま!!
- 2014-06-06(18:44) /
- 損害保険
先日、こんな質問をお受けしました。
「地震保険料が改定になる前に加入したいと思い検討しているのですが、
補償される金額をみてみると、全損にしろ、半損・一部損にしろ、上限が時価額までと
なっています。
そうすると、築35年の木造住宅では、一切補償されないということでしょうか?」
というものです。
確かに、再調達価額(新価)での火災保険と違い、地震保険では、補償金額は
保険金額の100%、50%、5%と謳ってあるものの、どれも時価額までとなっています。
ですが、ここでいう ” 時価 ” とは、
一般的な不動産屋さんがいう不動産取引上の時価や
税務上の耐用年数などから割り出される時価とは、異なるものです。
保険業界特有の ” 時価 ” なのです。
各損害保険会社には、「残価率表」というものがあって、
構造級別ごとに残価率というものが設定されております。
*残価率とは、
再調達価額(新価)から年数に応じた価値減少分を差し引いた割合のことで、
いわゆる、そのときの上記でいう保険業界特有の ” 時価 ” を求める割合のこと。
残価率表では概ね、どの損害保険会社でも、短くても34年、長いもので50年で
残価率が50%になるようになっています。そして、そこにはこんな注意書きがあります。
「補修維持管理が適切に施されており、現に使用されている建物であれば、
その残価率は50%あるものと評価します」と。
ということは、
実際に人が住んでいれば、築年数が古くてもほぼ残価率が50%を割ることがないと
いうことになります。(築100年超などと異例や空き家などの場合は別途確認を要します)
であれば、地震保険においては、異例の場合を除き、保険金額の100%、50%、5%は
間違いなく補償されるということです。
(といっても、地震保険金額はMAXでも火災保険金額の50%なのですが)
このように ” 時価 ” という表現には、さまざまな意味があって、
使われる場面によって、その内容が変わります。
便利な言葉なのですが、誤解も生じやすいという難点もありますので、御注意ください!!
「地震保険料が改定になる前に加入したいと思い検討しているのですが、
補償される金額をみてみると、全損にしろ、半損・一部損にしろ、上限が時価額までと
なっています。
そうすると、築35年の木造住宅では、一切補償されないということでしょうか?」
というものです。
確かに、再調達価額(新価)での火災保険と違い、地震保険では、補償金額は
保険金額の100%、50%、5%と謳ってあるものの、どれも時価額までとなっています。
ですが、ここでいう ” 時価 ” とは、
一般的な不動産屋さんがいう不動産取引上の時価や
税務上の耐用年数などから割り出される時価とは、異なるものです。
保険業界特有の ” 時価 ” なのです。
各損害保険会社には、「残価率表」というものがあって、
構造級別ごとに残価率というものが設定されております。
*残価率とは、
再調達価額(新価)から年数に応じた価値減少分を差し引いた割合のことで、
いわゆる、そのときの上記でいう保険業界特有の ” 時価 ” を求める割合のこと。
残価率表では概ね、どの損害保険会社でも、短くても34年、長いもので50年で
残価率が50%になるようになっています。そして、そこにはこんな注意書きがあります。
「補修維持管理が適切に施されており、現に使用されている建物であれば、
その残価率は50%あるものと評価します」と。
ということは、
実際に人が住んでいれば、築年数が古くてもほぼ残価率が50%を割ることがないと
いうことになります。(築100年超などと異例や空き家などの場合は別途確認を要します)
であれば、地震保険においては、異例の場合を除き、保険金額の100%、50%、5%は
間違いなく補償されるということです。
(といっても、地震保険金額はMAXでも火災保険金額の50%なのですが)
このように ” 時価 ” という表現には、さまざまな意味があって、
使われる場面によって、その内容が変わります。
便利な言葉なのですが、誤解も生じやすいという難点もありますので、御注意ください!!
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