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「預金はインフレに弱い」はホント?それとも、ウソ?
- 2014-09-06(18:50) /
- FPのつぶやき
インフレがみえてくると、よく定説のように言われる
「預金はインフレに弱い」について、今回はお話したいと思います。
2014年8月26日の日経新聞電子版の記事にこんな記事がありました。
「預金はインフレに弱い」と思い込むのは早計
投資教育アドバイザー 大江英樹
詳細はこちら↓
http://www.nikkei.com/money/features/68.aspx?g=DGXMZO7599374022082014000000
詳細は、記事をご覧いただくとして、記事内にこんな話が。
『 消費者物価上昇率と1年定期預金金利の長期推移データがあります。
1951年の消費者物価指数を100とすると、60年後の2011年末は653です。
同様に1年定期で100円預け、ついた利息も含めて継続していくと
60年で1105円に増えています。
定期預金は目減りするどころか、物価上昇を1.7倍も上回っているのです 』
また、こんな図表も別の記事でみつけました。
【図表】1年定期金利と物価上昇率の推移

(クリックで拡大)
(出所:Diamond Online http://diamond.jp/articles/-/2696)
実質金利がマイナスだったのは、
「オイルショックを受けた1970年代」 と 「消費税が引き上げられた1997年くらい」で、
他ではほとんど実質金利が勝っています。
どうやら、過去の実績でみれば、「預金はインフレに弱い」は当てはまらないようです。
しかし、これはあくまで一般論(お金の実質的価値)での話です。
家計で考えた場合に、当てはまるかどうかは別問題だと思います。
家計の消費傾向は、個々で違います。家族構成の影響が大きいと思われますが、
食費にお金を消費する家計、ガソリン代や光熱費にお金を消費する家計、
通信費などにお金を消費する家計と消費傾向はさまざまです。
そうすると、物価上昇の影響をどの程度家計が受けるかは、一般論だけでは
判断がつきません。
実際に、家計の調査、預金利回り実績などをお金の実質的価値を考慮して
判断してみてわかることではないでしょうか。
記事を書くときには、どうしても一般論になってしまったり、データや情報の切り取り方を
筆者や会社の事情や思惑で偏ったりしている場合があります。
(今回の朝日新聞の騒動もそういうことではないでしょうか)
これだけ情報が氾濫していますと、精通していない分野の情報を
御自分で完璧に取捨選択することはまず無理でしょう。
(私自身、出来ている自信はありません。思い込んでいるだけの場合も)
しかし、心掛けだけでも、冷静に物事を俯瞰してみるようにされてはどうでしょうか。
そうすれば、振り回されることは減るはずでは・・・。
「預金はインフレに弱い」について、今回はお話したいと思います。
2014年8月26日の日経新聞電子版の記事にこんな記事がありました。
「預金はインフレに弱い」と思い込むのは早計
投資教育アドバイザー 大江英樹
詳細はこちら↓
http://www.nikkei.com/money/features/68.aspx?g=DGXMZO7599374022082014000000
詳細は、記事をご覧いただくとして、記事内にこんな話が。
『 消費者物価上昇率と1年定期預金金利の長期推移データがあります。
1951年の消費者物価指数を100とすると、60年後の2011年末は653です。
同様に1年定期で100円預け、ついた利息も含めて継続していくと
60年で1105円に増えています。
定期預金は目減りするどころか、物価上昇を1.7倍も上回っているのです 』
また、こんな図表も別の記事でみつけました。
【図表】1年定期金利と物価上昇率の推移

(クリックで拡大)
(出所:Diamond Online http://diamond.jp/articles/-/2696)
実質金利がマイナスだったのは、
「オイルショックを受けた1970年代」 と 「消費税が引き上げられた1997年くらい」で、
他ではほとんど実質金利が勝っています。
どうやら、過去の実績でみれば、「預金はインフレに弱い」は当てはまらないようです。
しかし、これはあくまで一般論(お金の実質的価値)での話です。
家計で考えた場合に、当てはまるかどうかは別問題だと思います。
家計の消費傾向は、個々で違います。家族構成の影響が大きいと思われますが、
食費にお金を消費する家計、ガソリン代や光熱費にお金を消費する家計、
通信費などにお金を消費する家計と消費傾向はさまざまです。
そうすると、物価上昇の影響をどの程度家計が受けるかは、一般論だけでは
判断がつきません。
実際に、家計の調査、預金利回り実績などをお金の実質的価値を考慮して
判断してみてわかることではないでしょうか。
記事を書くときには、どうしても一般論になってしまったり、データや情報の切り取り方を
筆者や会社の事情や思惑で偏ったりしている場合があります。
(今回の朝日新聞の騒動もそういうことではないでしょうか)
これだけ情報が氾濫していますと、精通していない分野の情報を
御自分で完璧に取捨選択することはまず無理でしょう。
(私自身、出来ている自信はありません。思い込んでいるだけの場合も)
しかし、心掛けだけでも、冷静に物事を俯瞰してみるようにされてはどうでしょうか。
そうすれば、振り回されることは減るはずでは・・・。
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