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変動金利は、日銀の金融政策にほぼコントロールされています!!
- 2015-03-28(18:55) /
- 住宅ローン
住宅ローン関連の記事などをみていますと、つぎのように思うことが多々あります。
① 変動(短期)金利と固定(長期)金利を混同しているのではないか。
② 変動金利について、過剰に金利上昇を警戒していないか。
です。
①についてお話しますと、変動(短期)金利と固定(長期)金利の金利の決まり方は
まったく違います。
変動金利の多くは、短期プライムレートを基準としており、この短期プライムレートは、
日銀の金融政策で決定される政策金利(無担保コール翌日物レート)に影響を受けます。
ですので、ほぼ日銀の金融政策でコントロールされているというわけです。
一方、固定(長期)金利は10年物国債の利回りが基準となります。
現在のような大規模な金融緩和がおこなわれ、日銀が市場から国債を大量に買い取っていれば
ある程度はコントロールされますが、基本は市場原理です。
ですので、完全にはコントロールできません。
この違いを、混同されてみえるということです。
②については、確かに将来、何が起きるかわからないということはありますが、
しかし、過剰に金利上昇を警戒する必要はないのではないでしょうか?
過去の短期プライムレートの推移は、下図のようになっております。

(クリックで拡大)
ご覧いただきますとわかるとおり、96年以降は1~2%の間で推移しており、
また、一度の金利変化で1%以上動いたことは、約20年間一度もないのです。
さらに、先行して動くとされます長期金利についても0.3~0.4%台で推移しており、
金利の期間フラット化が起きている現状と、先日の日銀による金融政策決定会合での
現状維持発表も考えると当面大幅な金利上昇は起きないでしょう。
確かに、96年以前にはそういったこともありましたが、あのような状況が今後再来するとは
正直現段階では考えにくいと思われます。
ですので、過剰に金利上昇を警戒する必要はないのではないでしょうか。
安易に、金利が1%とか2%上がるという発言を目にしますが、
実際には、変動金利においては固定金利よりもそういった現象が起こりにくいことは
はっきりしています。
それよりも、現段階では元本返済のスピードアップのほうが重視されるべきでは
ないでしょうか。(借換え等を希望される方が、このことを口々に言われます)
(もちろん、あくまでもライフプラン上、変動金利で組んで問題がないというのが前提)
<追伸> 経済合理性よりも金利変化に振り回されたくないという精神衛生面等を
重視される方は長期固定金利を選択してください。
要は、金利タイプ選択においては絶対的な正解はなく、個々の価値観に左右されると
いうことです。
比較衡量に値するさまざまな情報を集め、検討して決断。あとは覚悟するしかありません。
間違えても取り返しがつかなくなることはほぼありませんので、あまりナーバスに
ならないようにしてください。
① 変動(短期)金利と固定(長期)金利を混同しているのではないか。
② 変動金利について、過剰に金利上昇を警戒していないか。
です。
①についてお話しますと、変動(短期)金利と固定(長期)金利の金利の決まり方は
まったく違います。
変動金利の多くは、短期プライムレートを基準としており、この短期プライムレートは、
日銀の金融政策で決定される政策金利(無担保コール翌日物レート)に影響を受けます。
ですので、ほぼ日銀の金融政策でコントロールされているというわけです。
一方、固定(長期)金利は10年物国債の利回りが基準となります。
現在のような大規模な金融緩和がおこなわれ、日銀が市場から国債を大量に買い取っていれば
ある程度はコントロールされますが、基本は市場原理です。
ですので、完全にはコントロールできません。
この違いを、混同されてみえるということです。
②については、確かに将来、何が起きるかわからないということはありますが、
しかし、過剰に金利上昇を警戒する必要はないのではないでしょうか?
過去の短期プライムレートの推移は、下図のようになっております。

(クリックで拡大)
ご覧いただきますとわかるとおり、96年以降は1~2%の間で推移しており、
また、一度の金利変化で1%以上動いたことは、約20年間一度もないのです。
さらに、先行して動くとされます長期金利についても0.3~0.4%台で推移しており、
金利の期間フラット化が起きている現状と、先日の日銀による金融政策決定会合での
現状維持発表も考えると当面大幅な金利上昇は起きないでしょう。
確かに、96年以前にはそういったこともありましたが、あのような状況が今後再来するとは
正直現段階では考えにくいと思われます。
ですので、過剰に金利上昇を警戒する必要はないのではないでしょうか。
安易に、金利が1%とか2%上がるという発言を目にしますが、
実際には、変動金利においては固定金利よりもそういった現象が起こりにくいことは
はっきりしています。
それよりも、現段階では元本返済のスピードアップのほうが重視されるべきでは
ないでしょうか。(借換え等を希望される方が、このことを口々に言われます)
(もちろん、あくまでもライフプラン上、変動金利で組んで問題がないというのが前提)
<追伸> 経済合理性よりも金利変化に振り回されたくないという精神衛生面等を
重視される方は長期固定金利を選択してください。
要は、金利タイプ選択においては絶対的な正解はなく、個々の価値観に左右されると
いうことです。
比較衡量に値するさまざまな情報を集め、検討して決断。あとは覚悟するしかありません。
間違えても取り返しがつかなくなることはほぼありませんので、あまりナーバスに
ならないようにしてください。
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