FC2ブログ

遺産共有とは?

人が死亡する(相続がはじまる)と、複数の相続人は各自の相続分に応じて相続財産を共有する
ことになります。(民898条)
 
この共有状態のことを遺産共有」と言います。

この遺産共有状態は、「遺産分割」までの暫定的な状態です。

【イメージ】

  相続の開始(=人の死亡)→ 遺産共有 → 遺産分割


しかしながら、全ての相続財産が遺産共有になるわけではありません。

まずは、相続財産の定義として、

 相続財産 = 被相続人の全財産-(一身専属的権利義務+祭祀財産)

 (財産といってもプラスのものばかりでなく、マイナスのもの(負債など)も含まれます)

その相続財産のうち、遺産分割手続を経ずして、相続開始と同時に、当然に、
各共同相続人に分割される財産があります。つぎのようなものです。

  ① 可分債権・可分債務(最判S29.4.8)

  ②「相続させる」旨の遺言の目的物
   (最判H3.4.19。遺産分割方法の指定であり,被相続人の死亡時に直ちに承継される)

  ③ 特定遺贈や死因贈与の目的物

相続財産(遺産)のうち、①~③の当然に分割される物を除いたものが、

共同相続人の(一時的な)「共有」となって、遺産分割の対象となるわけです。

つまり、遺産分割協議は、原則遺産共有物をどう分けるかを話し合いで決めるわけです。

原則と書いたのは、預貯金などの可分債権でも共同相続人全員が同意すれば
これを遺産分割の対象財産の中に取り込んで分割協議の対象にすることに差し障りないからです。

また遺産共有は、基本的には物権法に言う共有と捉えるのが判例の立場なのですが、
ここは、遺産という特殊性があります。

例えば、分割の際には、通常の共有物分割請求はできず、協議ないし、家裁の
遺産分割審判によらなければなりません。


最後に注意点として、

いくら合法であっても、金融機関(銀行など)の実務においては、共同相続人の1人が
自己の相続分に相当する額の払い戻し請求をしても応じてくれない例があります。
金融機関がトラブルを恐れるという理由が多いと思われますが。

このような場合は、訴訟をすることになる場合もあります。
(弁護士を代理人として交渉して、支払って貰えた例もあります。)

やはり、込み入ったケースですと専門家の協力が必要になるということですね。




関連記事
スポンサーサイト
TAG :
相続
遺産共有

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

コメントの投稿

Private :

プロフィール

リップラボ

Author:リップラボ
愛知県、岐阜県を中心に
営業しております独立系FPの
小木曽浩司です。
保険・住宅(不動産)・
住宅ローンなど、ひとつの窓口
でトータルにお世話させて
頂いております。

岐阜県各務原市東山3-31
TEL 058-372-9181

カレンダー
04 | 2019/05 | 06
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
カテゴリ
最新記事
人気記事ランキング
リンク
最新コメント
最新トラックバック
天気予報
中部電力 電力使用状況
最新のニュース
女性のための日常検索ツール
BMIチェッカー健康君
病院・病気・お薬 検索
InBook本棚
検索フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
ブログランキング参加中
クリックをお願いします!!



住まいるブログランキング 住まいの総合情報サイト



人気ブログランキングへ

にほんブログ村 経営ブログ ファイナンシャルプランナーへ
にほんブログ村
QRコード
QR
政策金利
FXと為替情報なら
住宅関連金利
住宅ローンシミュレーター
by 無料ブログパーツ製作所
[PR]杉並区の一戸建て 物件一覧
住宅ローン借り換え計算機
by 無料ブログパーツ
[PR]杉並区の不動産
米ドル/円 レンジ予想
株価チャート
by 株価チャート「ストチャ」
株検索窓
FXマーケット情報
マネックスFX
保険格付けランキング
Powered by 保険格付け
このページのトップへ